投資の勉強を始めたものの、専門用語が多すぎて挫折しそうになっていませんか?
「銘柄」「インカムゲイン」「アセットアロケーション」など、投資の世界には難しい用語がたくさん出てきます。せっかく本を買っても、意味が分からない用語ばかりで読む気がなくなってしまった経験はありませんか?
本記事では、投資初心者の方が最初に覚えるべき重要な用語を60個厳選し、分かりやすく解説します。これらの用語を理解すれば、投資の本や情報をスムーズに理解できるようになり、資産形成への第一歩を踏み出せるでしょう。
現在の経済状況を考えると、2025年に向けて資産形成の知識を身につけることはますます重要になっています。この記事を読んで、投資の世界への理解を深めましょう。
Contents
投資初心者が知っておくべき基本用語10選
まずは投資の基礎となる重要な用語から見ていきましょう。これらの用語は、どんな投資手法を選ぶにしても必ず知っておくべき基本中の基本です。
1. 投資(とうし)
投資とは、将来的なリターン(利益)を期待して資金を運用することです。貯蓄との大きな違いは、元本保証がないことと、その分リターンが大きい可能性がある点にあります。
投資には株式投資、債券投資、投資信託、不動産投資、FXなど様々な手法がありますが、いずれも自分の資金を元手に資産を増やすことを目指します。
2. リスク
投資においてリスクとは、結果が不確実であること、つまりリターンの変動幅を意味します。「ハイリスク・ハイリターン」という言葉は、変動幅が大きいことを意味し、結果が悪い場合は損失が大きく、良い場合は得られるリターンも大きいことを表します。
主な投資リスクには以下の3つがあります:
- 値下がりリスク:投資した商品の価格が下がるリスク
- 倒産リスク:投資先の企業が倒産するリスク
- 流動性リスク:売りたいときに売れないリスク
3. リターン
リターンとは投資から得られる利益のことです。リターンには大きく分けて2種類あります:
- インカムゲイン:保有している間に得られる利益(配当金、利子など)
- キャピタルゲイン:売却時に得られる利益(売却益)
リスクとリターンは表裏一体であり、高いリターンを期待するならそれなりのリスクを取る必要があります。
4. 複利効果
複利効果とは、投資で得られた利益を再投資することによって、投資期間が長くなるほどリターンが大きくなっていく効果のことです。この効果により、若いうちから投資を始めることで長期的に大きな資産形成が可能になります。
例えば、月に1万円を年利5%で運用した場合:
運用期間 | 投資総額 | 最終的な資産 |
---|---|---|
10年 | 120万円 | 約155万円 |
20年 | 240万円 | 約407万円 |
30年 | 360万円 | 約830万円 |
このように時間が経つにつれて、複利の力がより大きく働きます。
5. 分散投資
分散投資とは、リスクを低減するために資金を複数の投資対象に分けて投資する方法です。地域、資産クラス、業種などを分散させることで、一部の投資が失敗しても全体のダメージを抑えることができます。
たとえば、日本株だけでなく、米国株や新興国株、債券、REITなどにバランスよく投資することで、リスクを分散させます。
初心者向けアドバイス
分散投資は「卵を一つのカゴに盛るな」という格言に表されるように、投資の基本中の基本です。初心者の方は、まず投資信託やETFを活用して手軽に分散投資を始めるのがおすすめです。
6. アセットアロケーション
アセットアロケーションとは、投資資産をどのように分けるか決めることです。年齢、投資目的、リスク許容度などに応じて、株式と債券の比率や、国内資産と海外資産の比率などを決定します。
たとえば、若い投資家なら株式の比率を高めに、退職が近い投資家なら債券の比率を高めにするなど、人生のステージによって最適なアセットアロケーションは変わります。
7. 長期投資
長期投資とは、短期的な値動きに惑わされず、数年から数十年の長期間にわたって資産を保有し続ける投資スタイルです。短期的な市場の変動に左右されにくく、複利効果を最大限に活かせるメリットがあります。
長期投資は特に初心者にとって有効な戦略で、日々の株価変動に一喜一憂せず、腰を据えて投資を続けることができます。
8. 積立投資
積立投資とは、一定額を定期的(毎月など)に投資する方法です。この方法のメリットは、市場の高値圏・安値圏に関わらず継続的に投資することで、平均購入単価を平準化できることです(ドルコスト平均法)。
特に投資のタイミングを計るのが難しい初心者にとって、積立投資は始めやすく続けやすい投資方法です。
9. 流動性
流動性とは、株取引の活発さを表現する言葉です。流動性の高い銘柄は売買が活発で、好きなときに好きな価格で売買しやすいという特徴があります。逆に流動性の低い銘柄は、売買が難しかったり、希望価格で取引できなかったりすることがあります。
初心者は特に流動性の低い銘柄への投資は避けるべきです。売りたいときに売れないという流動性リスクに注意しましょう。
10. 投資タイミング
投資タイミングとは、いつ投資を行うかという判断です。市場のタイミングを完璧に予測することは専門家でも難しいため、初心者は「時間分散」を意識した積立投資がおすすめです。
市場が下落したときこそ、長期的な視点では買いのチャンスだと考えることも大切です。
株式投資に関する重要用語15選
続いて、株式投資に特化した用語を見ていきましょう。株式投資は多くの人が最初に取り組む投資方法で、基本的な用語を理解することで投資の幅が広がります。
1. 株式(かぶしき)
株式とは、企業が発行する株のことです。株式を購入すると、その企業の株主となり、企業の所有権の一部を得ることになります。株主になると、配当金を受け取る権利や株主総会での議決権などが得られます。
2. 銘柄(めいがら)
銘柄とは、取引する対象の呼称で、株式投資の場合は企業名のことを指します。例えば、「トヨタ自動車」や「ソフトバンクグループ」などが銘柄です。それぞれに4桁の「銘柄コード」が与えられています。
3. 証券取引所
証券取引所とは、株式の売買が行われる場所です。日本国内には、東京、札幌、名古屋、福岡の4か所の証券取引所があります。中でも東京証券取引所(東証)が最大規模です。
東証には、プライム、スタンダード、グロースの3つの市場区分があり、企業の規模や特性に応じて分類されています。
4. 株価(かぶか)
株価とは、株式の市場価格のことです。株価は市場での需要と供給によって決まり、企業業績や経済情勢、投資家心理など様々な要因によって変動します。
株価の推移を表す言葉には以下のようなものがあります:
- 始値:その日の最初に取引された株価
- 終値:その日の最後に取引された株価
- 高値:その日取引された中で最も高い株価
- 安値:その日取引された中で最も安い株価
5. 配当金(はいとうきん)
配当金とは、企業が得た利益の一部を持ち株数に応じて株主に分配するものです。全ての企業が配当を出すわけではありませんが、株式投資において配当金はインカムゲインとして重要な収入源になります。
6. PER(株価収益率)
PERとはPrice Earnings Ratio(株価収益率)のことで、現在の株価がその企業の利益と比べて割安か割高かを判断する指標です。「株価」を「1株当たりの利益」で割って算出されます。
一般的に:
- PERが高い → 割高と判断される
- PERが低い → 割安と判断される
ただし、業種によって適正なPERの水準は異なるため、同業他社との比較が重要です。
7. 信用取引
信用取引とは、証券会社に預けた保証金を担保に、その金額の最大約3.3倍の取引ができる仕組みです。レバレッジをかけて大きな利益を狙えますが、同時に大きな損失を被るリスクもあります。
初心者は信用取引を避け、現物取引から始めるべきです。十分な経験と知識を身につけてから挑戦しましょう。
8. IPO株
IPO(Initial Public Offering)とは、企業が新たに株式を上場することです。IPO株(新規公開株)はその上場する株式のことを指し、抽選に当選すれば上場前に購入することが可能です。上場後に値上がりしやすい特徴があります。
9. 損切り(そんぎり)
損切りとは、損をしている状態でありながらもそれ以上の損失拡大を防ぐために、株を売却する行為です。「ロスカット」とも呼ばれます。
反対に、利益が出ている状態で株を売却し利益を確定させることを「利確(りかく)」または「利食い(りぐい)」と言います。
投資心理のコントロール
初心者投資家が陥りやすい罠は「含み損を抱え続ける」一方で「利益が出たらすぐに売る」傾向です。投資の世界では「損小利大」(損は小さく、利益は大きく)の原則を意識しましょう。
10. 株主(かぶぬし)
株主とは、企業の株式を保有する人のことです。株主には配当金を受け取る権利や株主総会での議決権などが与えられます。
株主は大きく分けて以下のように分類されます:
- 安定株主:長期にわたって株式を保有し続ける株主
- 浮動株主:頻繁に売買を行う個人投資家など
11. 約定(やくじょう)
約定とは、株式投資等の場面で取引が成立することです。ある価格で買い注文を出しても、同じ価格で売り注文を出している人がいなければ約定しません。取引量が少ない銘柄では注文を出しても約定しない可能性があります。
12. 板(いた)
板とは、銘柄と株価や注文状況が分かる情報ツールの画面のことです。板を見ることで、どの価格帯にどれだけの買い注文・売り注文が集まっているかを確認できます。
「厚い板」は多くの注文が集まっている状態を、「薄い板」は注文が少ない状態を表します。
13. ストップ高・ストップ安
ストップ高・ストップ安とは、株価の1日の値幅制限の上限・下限に達した状態です。制限値幅は前日の株価によって定められ、株価が高いほど値幅も広くなります。
例えば、前日株価が100円であれば制限値幅は50円となり、その日の株価が150円になればストップ高、50円になればストップ安になります。
14. 日経平均株価
日経平均株価とは、東証プライム市場上場企業から選定された225社の株価平均のことです。日本の株式市場全体の動向を示す代表的な指標ですが、特定の225社の平均株価であるため、必ずしも日本経済全体を反映しているわけではありません。
15. グロース株・バリュー株
グロース株とは、成長が期待される企業の株のことです。一方、バリュー株とは、株価が割安で配当利回りが高い企業の株のことを指します。
投資スタイルにより、成長性を重視するか、割安さを重視するかで投資先を選びます。
投資信託で覚えておきたい用語10選
投資信託は初心者に特におすすめの投資方法です。少額から始められ、プロが運用してくれるため手軽に分散投資できます。ここでは投資信託特有の用語を解説します。
1. 投資信託(とうししんたく)
投資信託とは、投資家から集めた資金の運用をプロに任せ、その運用益を投資家に分配する商品です。「投信」とも略されます。初心者に向いている金融商品ですが、運用を任せる性質上、運用管理費用などの手数料がかかります。
2. 基準価額(きじゅんかがく)
基準価額とは、投資信託の1口あたりの価値のことです。株式の株価に相当するもので、投資信託の値段や運用成績を表します。通常、1口=1円で設定され、運用成績に応じて基準価額は変動します。
3. アクティブ運用
アクティブ運用とは、目安となる指数(ベンチマーク)を上回る成績を目指す運用スタイルです。運用者の判断で銘柄を選び、市場平均以上のリターンを目指します。
アクティブ運用は運用者の裁量が大きく、運用成績は運用者の腕に依存します。一般的に手数料も高めです。
4. インデックス投資
インデックス投資とは、市場の特定の指数(インデックス)に連動する形で投資する方法です。TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価などの指数に連動することを目指します。
インデックス投資は運用コストが低く、長期的には多くのアクティブファンドよりも優れたパフォーマンスを示すことが多いとされています。
5. ETF(上場投資信託)
ETF(Exchange Traded Fund)とは、市場全体の動きを示す指標などに連動する投資信託で、通常の上場株式と同様に市場で売買されるものです。投資信託と株式の特徴を併せ持つ金融商品です。
ETFの主なメリットは以下の通りです:
- 株式と同じように市場で売買できる
- 少額から投資可能
- 分散投資が一度にできる
- コストが一般的な投資信託より安い
6. 分配金(ぶんぱいきん)
分配金とは、投資信託の運用で得た利益の一部を投資家に還元するものです。運用で得た収益だけでなく、元本の一部が分配金として支払われる場合もあります。
分配金の額だけで投資信託を選ぶのは危険です。元本を取り崩して高い分配金を出している投資信託もあります。
7. 信託報酬(しんたくほうしゅう)
信託報酬とは、投資信託の運用会社に支払う手数料のことです。保有している限り継続的にかかるコストで、基準価額から日々控除されます。
一般的に、アクティブ運用の方がインデックス運用よりも信託報酬が高くなります。長期投資では信託報酬の差が大きく影響するため、コストの低い商品を選ぶことが重要です。
8. ノーロード・ファンド
ノーロード・ファンドとは、販売手数料がかからない投資信託のことです。投資信託の販売手数料のことをロード(load)というため、手数料がない(no)投資信託をノーロード・ファンドと呼びます。
9. トータルリターン
トータルリターンとは、一定期間内に投資商品への投資から得られる総合収益のことを指します。分配金などの収益に加え、基準価額の値上がり益も含めた総合的なリターンを表します。
10. アンブレラ
アンブレラとは、ひとつの投資信託の中にサブ・ファンドといわれる複数の投資信託が設定されている仕組みのことです。サブ・ファンド間でスイッチング(乗り換え)が可能なケースが多く、市場環境に応じた資産配分の調整がしやすい特徴があります。
テクニカル分析で使われる投資用語10選
テクニカル分析は、過去のチャート(価格の動き)を分析して、将来の値動きを予測する方法です。投資の世界では重要なスキルのひとつです。
1. チャート
チャートとは、株価や為替レートなどの価格変動を視覚的に表したグラフのことです。時間軸と価格軸で構成され、様々な種類のチャートがあります。
主なチャートの種類:
- ローソク足チャート:日本発祥の価格表示方法で、開始値、終値、高値、安値を一つの「ローソク」で表現
- ライン・チャート:終値のみを線でつないだシンプルなチャート
- バー・チャート:高値と安値を縦線で、始値と終値を横線で表したチャート
2. トレンド
トレンドとは、相場の方向性のことです。「上昇トレンド(強気相場・ブル相場)」「下降トレンド(弱気相場・ベア相場)」「横ばいトレンド(レンジ相場)」の3種類があります。
テクニカル分析の基本は「トレンドに逆らわない」ことです。上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り(または様子見)が基本戦略となります。
3. サポートライン・レジスタンスライン
サポートラインとは価格が下がっても反発する下値の水準、レジスタンスラインは価格が上がっても突破できない上値の水準を指します。
これらのラインを見極めることで、売買のタイミングを計ることができます。
4. 移動平均線(いどうへいきんせん)
移動平均線とは、一定期間の価格の平均値を結んだラインのことです。短期(5日、25日など)、中期(50日、75日など)、長期(200日など)の移動平均線があり、トレンドの方向や強さを確認できます。
移動平均線のゴールデンクロス(短期線が長期線を下から上に抜ける)は買いサイン、デッドクロス(短期線が長期線を上から下に抜ける)は売りサインとされています。
5. RSI(Relative Strength Index)
RSIとは「相対力指数」と訳され、買われすぎか、売られすぎかを判断するテクニカルチャートのひとつです。0〜100の間の数値で表され、通常70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎと判断されます。
6. MACD(Moving Average Convergence Divergence)
MACDとは、トレンドの方向性と相場の過熱感を同時に判断できるテクニカル指標です。トレンド系・オシレーター系双方の指標として活用できるのが特徴です。
MACDは以下の要素で構成されます:
- MACD:短期線と長期線の価格差
- シグナル:MACDの移動平均線
- ヒストグラム:MACDとシグナルの差
MACDとシグナルのクロスが売買サインとなり、ゴールデンクロスは買いサイン、デッドクロスは売りサインとなります。
7. ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、価格の標準偏差を利用して相場の変動幅を視覚的に表した指標です。移動平均線を中心に、上下に標準偏差の倍数で帯(バンド)を描きます。
価格がバンドの上限に達すると買われすぎ、下限に達すると売られすぎと判断できます。
8. ダブルトップ・ダブルボトム
ダブルトップ(M型)は天井を示すパターン、ダブルボトム(W型)は底を示すパターンです。価格が同じような水準まで2回上昇/下落して反転するチャートパターンで、トレンド転換のサインとなることが多いです。
9. ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーとは、トレンド転換を示す代表的なチャートパターンです。左肩、頭、右肩の3つのピークからなり、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆します。逆ヘッドアンドショルダーは下降トレンドから上昇トレンドへの転換を示唆します。
10. フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントとは、フィボナッチ数列から導かれる比率(0.236、0.382、0.5、0.618、0.786など)を使って、価格の調整幅を予測するツールです。
上昇トレンドの調整では、これらの水準でサポートが形成されやすく、下降トレンドの反発では、これらの水準でレジスタンスが形成されやすいとされています。
税制優遇制度に関する用語10選
税制優遇制度を活用することで、投資の効率を大きく高めることができます。ここでは主にNISAやiDeCoに関連する用語を解説します。
1. NISA(ニーサ)
NISAとは「少額投資非課税制度」の愛称で、一定額までの投資から得られる利益や配当金が非課税になる制度です。2024年からは「新NISA」がスタートし、制度が大きく変更されました。
通常、投資から得られる利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを使うとこの税負担がなくなり、効率よく資産形成できるメリットがあります。
2. つみたてNISA
つみたてNISAとは、長期・積立・分散投資を支援するために設けられたNISAです。2024年の新NISA導入により、「つみたて投資枠」として継続されています。
投資対象は長期投資に適した一定の基準を満たす投資信託とETFに限定されています。少額からコツコツ積み立てられるのが特徴です。
3. 一般NISA
一般NISAとは、幅広い金融商品に投資できるNISAです。2024年の新NISA導入により、「成長投資枠」として継続されています。
投資対象は株式、投資信託、ETF、REITなど幅広く、つみたてNISAよりも投資の自由度が高いのが特徴です。
4. iDeCo(イデコ)
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称で、老後資金の準備を目的とした私的年金制度です。掛金が全額所得控除され、運用益も非課税となります。
ただし、原則60歳まで引き出せないという制約があります。拠出限度額は職業によって異なります。
NISAとiDeCoの使い分け
NISAとiDeCoは併用可能です。一般的には、iDeCoは遠い将来の老後資金、NISAは中長期の資金計画に活用するのがおすすめです。また、iDeCoの所得控除メリットは高所得者ほど大きくなります。
5. 確定拠出年金(かくていきょしゅつねんきん)
確定拠出年金とは、加入者自身が掛金を拠出し、自己責任で運用する年金制度です。拠出金は全額所得控除の対象となり、運用益は非課税、受取時も退職所得控除や公的年金等控除が適用されます。
個人が加入する「個人型」がiDeCo、企業が導入する「企業型」があります。
6. 非課税期間
非課税期間とは、投資による利益が非課税となる期間のことです。2024年からの新NISAでは無期限となりました。
従来は最長5年(一般NISA)または20年(つみたてNISA)でしたが、新制度では口座を保有している限り非課税が続くため、長期投資のメリットがさらに高まりました。
7. 投資可能額
投資可能額とは、NISA等の制度で非課税枠として投資できる金額のことです。2024年からの新NISAでは「つみたて投資枠」が年間120万円、「成長投資枠」が年間240万円となっています。
投資可能額は年単位で設定されており、使わなかった分は翌年以降に繰り越すことはできません。
8. ロールオーバー
ロールオーバーとは、非課税期間が終了した資産を新たな非課税枠に移管することです。旧NISAで使われていた制度です。
新NISAでは非課税期間が無期限となったため、ロールオーバーの概念はなくなりました。
9. 運用管理手数料
運用管理手数料とは、iDeCoなどの確定拠出年金で口座を維持するために必要な手数料です。金融機関によって金額は異なりますが、一般的に月額数百円程度がかかります。
10. 所得控除
所得控除とは、その年の所得から一定の金額を差し引いて課税所得を計算する制度です。iDeCoの掛金は全額所得控除の対象となります。
例えば、年収500万円の方が毎月2万円(年間24万円)をiDeCoに拠出すると、課税所得が24万円減るため、所得税・住民税が約5万円程度軽減されます(税率によって異なります)。
その他の重要投資用語5選
ここまでの分類に含まれなかったものの、投資初心者が知っておくと役立つ重要な用語をご紹介します。
1. 為替(かわせ)
為替とは、通貨の交換レートのことです。海外投資を行う際には為替の影響を受けます。例えば、米国株に投資する場合、株価が変わらなくても円安になれば円換算の資産価値は増え、円高になれば減ります。
為替リスクは海外投資における重要なリスク要因の一つです。
2. インフレーション
インフレーションとは、物価が持続的に上昇する現象です。インフレが進むと、現金の価値(購買力)が目減りします。
インフレ下では、現金で持っていると徐々に資産価値が下がるため、インフレ率を上回るリターンを得るための投資が重要になります。
3. 複合リターン
複合リターンとは、投資元本に対して発生した利益を再投資していくことで得られる複利効果を含めた総合的な利益率のことです。
例えば、年利5%で10年間投資した場合、単純計算では50%の利益ですが、複利効果により実際の利益率は約63%になります。
4. コモディティ
コモディティとは、原材料やエネルギーなどの一次産品のことです。金、原油、天然ガス、穀物などが含まれます。
コモディティ投資は、株式や債券と相関性が低く、インフレヘッジとしても活用されることがあります。
5. ESG投資
ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の要素を考慮した投資手法です。企業の財務情報だけでなく、非財務情報も重視します。
持続可能な社会の実現に貢献しながら、長期的な投資リターンを目指す投資戦略として注目されています。
まとめ|投資用語を理解して資産形成を加速させよう
この記事では、投資初心者の方が知っておくべき60の投資用語を解説しました。これらの用語を理解することで、投資の本や情報をより深く理解できるようになり、資産形成への第一歩を踏み出すことができるでしょう。
投資用語は一度に全て覚える必要はありません。まずは基本的な用語から徐々に理解を深め、実際の投資経験を通じて知識を広げていくことをおすすめします。
投資を始める際には以下のポイントを心がけましょう:
- リスクとリターンのバランスを理解する
- 分散投資で特定銘柄のリスクを減らす
- 長期投資で市場の短期的な変動に左右されないようにする
- 少額からコツコツ積み立てる習慣をつける
- NISA・iDeCoなどの税制優遇制度を活用する
投資の世界は奥深く、学ぶことは無限にありますが、まずは行動することが何よりも重要です。この記事で解説した用語を参考に、自分に合った投資方法を見つけ、着実に資産形成を進めていきましょう。
2025年現在、世界経済は様々な変化の中にあります。資産形成の重要性はますます高まっています。投資の基礎知識を固めて、将来の経済的自由への第一歩を踏み出しましょう。